日本銀行は31日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の0.25%に据え置くことを決定した。市場では追加利上げの可能性が注目されていたが、植田総裁は会見で「経済・物価情勢を丁寧に見極める必要がある」と慎重姿勢を示した。この決定を受け、外国為替市場ではドル円が一時150円20銭まで上昇。テクニカル分析では、150円が重要な心理的節目となっており、ここを明確に突破できるかが今後の焦点となる。市場関係者の間では、日米金利差の拡大観測から、ドル高円安トレンドが継続するとの見方が優勢だ。ただし、150円台では日本政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、上値の重さも指摘されている。チャート上では200日移動平均線が149円50銭付近に位置しており、この水準がサポートラインとして機能するかが注目される。
日銀政策決定会合、金利据え置きでドル円が一時150円台に
- 記事提供
- ロイター通信
- 公開日
- 2025-10-31
- 元記事URL
- https://www.reuters.com/markets/currencies/japan-boj-policy-meeting-2025-10-31