2025年10月31日
AIテクニカル分析ツールの精度向上、機械学習で勝率75%達成
金融テクノロジー企業のQuantConnect社は31日、同社が開発するAI搭載のFXテクニカル分析ツールの最新版をリリースした。深層学習アルゴリズムを活用した新バージョンでは、過去5年間のバックテストで勝率75%を記録し、従来版の65%から大幅に改善した。新システムは、移動平均線、RSI、ボリンジャーバンド、MACD、フィボナッチ・リトレースメントなど複数のテクニカル指標を同時に分析し、最適なエントリー・エグジットポイントを自動提案する。特筆すべき点は、市場のレジーム変化(トレンド相場とレンジ相場の切り替わり)を高精度で検出し、それぞれに適した戦略を自動選択できることだ。同社のCTOは「従来のテクニカル分析は人間の主観が入りやすかったが、AIは膨大なデータから客観的なパターンを抽出できる」と説明している。個人トレーダー向けには月額99ドルから提供され、すでに世界中で5万人以上が登録している。ただし専門家は「AIツールは有用だが、最終判断は人間が行うべきで、リスク管理の重要性は変わらない」と注意を促している。FX市場におけるAI活用は今後さらに加速する見通しで、テクニカル分析の手法も大きく変化していくと予想される。