米労働省が6日発表した10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比25万人増と市場予想の18万人増を大きく上回った。失業率も4.0%と前月から横ばいで、労働市場の堅調さが改めて確認された。この結果を受け、外国為替市場ではドルが全面高の展開となり、ドル円は151円台に乗せ、年初来高値を更新した。テクニカル分析の観点では、ドル円が心理的節目の151円を明確にブレイクアウトしたことで、上昇トレンドの継続が示唆されている。移動平均線は全て上向きで、ゴールデンクロスの状態が継続中だ。相対力指数(RSI)は73まで上昇しており、短期的には過熱感も出ているが、強いトレンド相場では80台まで上昇することも珍しくない。市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが一段と緩やかになるとの見方が強まっており、年内の追加利下げは1回にとどまるとの予想が優勢だ。フィボナッチ・リトレースメントで見ると、次のレジスタンスは152円50銭付近に位置しており、ここを突破できれば153円台への上昇も視野に入る。一方、サポートラインは150円20銭付近に形成されており、この水準を維持できるかが短期的な焦点となる。
米雇用統計が市場予想を大幅に上回る、ドル全面高の展開
- 記事提供
- ブルームバーグ
- 公開日
- 2025-11-06
- 元記事URL
- https://www.bloomberg.com/news/articles/us-employment-report-nov-2025